筋引き包丁（すじびきぼうちょう）とは、伝統的な包丁の一種です。
単に筋引き、筋引などと記載される事もあります。
主に肉の筋や脂肪を切り分けたり、スライスしたりするために使われる包丁です。
ご家庭でも使えますが、どちらかと言えば
プロの料理人や肉の処理を行う人たちに広く使われています。

※特徴
刃渡り：一般的に240mm〜300mmほどの長い刃。

形状：細長く、直線的で、刃先がやや尖っている。

厚み：薄めの刃で、スムーズなカットが可能。

用途：肉の筋を引く（取り除く）こと、ローストビーフやハムなどのスライスに最適。

※使用シーン
・牛肉・豚肉などの塊肉から筋を外すとき。
・ステーキやローストビーフを薄く均一にスライスするとき
・魚の柵取り(魚の身を骨から外して、皮を引いたあとに刺身用などに使える状態にする)
⇒筋引き包丁は刃が長く薄いため身を崩さず切れるので魚にも使用されることがあります。

一番上が筋引きです。
その下2つが牛刀。さらにその下が三徳。
三徳の下がペティナイフです。
他の洋包丁と比較しても、刀身の長さ、細さが際立ちます。

ただ画像を見て、筋引きのすぐ下の大きいサイズの牛刀があれば、
筋引きで代用できるもんじゃないの？
そう思われた方もいらっしゃるかもしれませんが
牛刀と筋引きには、下記のような違いがあります。

筋引き包丁は用途が限定的になり刃渡りも長めなので、
家庭用の最初の1丁などでは
なかなか選ばれることがありません。
そのぶんプロの現場や道具にこだわる方にとっては
持っておくと幅が広がります。

初心者の方や、一般的な家庭料理の範疇で包丁をお使いの方は
牛刀や三徳包丁がおすすめです。
また刃渡りが長い筋引きでは細かい飾り切りなどが難しいので
そのようなときはペティナイフをお使いください。

三徳包丁はこちら＞＞
牛刀はこちら＞＞
ペティナイフはこちら＞＞

※おすすめ筋引き

筋引き包丁 両刃 270mm V金10号 ステンレス ダマスカス模様 共口金付き 黒合板柄
切刃に高硬度で耐摩耗性に優れた最高級のステンレス鋼であるV金10号を使用。
片側16層の積層材を美しく磨き上げることで33層のダマスカス模様が浮かび上がります。
勿論ステンレス包丁なので錆びに強くメンテナンスも楽です。

元兼 筋引き包丁 240mm 両刃 青紙1号 割込み 黒打ち仕上げ 八角ケヤキ柄 土佐打ち刃物 極上品
土佐屈指の包丁鍛冶が火造り鍛造した牛刀です。
火造り鍛造により緻密な組織となっています。
更に細心の注意を払って熱処理を行うことで、
青紙1号の特性を最大限に引き出しています。
柄は握りやすく見た目も美しいケヤキ八角柄を採用し、
和の雰囲気にもマッチします。

武蔵国光月作 筋引き包丁 両刃 300mm
全鋼 溶接手仕上げ口金付き 強化パッカー柄 手研ぎ本刃付け
当商品は日々技術向上に励む鍛冶職人の八間川義人氏が手掛け、
千葉県の伝統的工芸品の指定を受けた関東牛刀です。
火造り鍛造から整形、熱処理、研ぎ、柄付け等
すべての工程を伝統的な手造りで造り上げており、
1日に1～2本しか作れない希少な逸品です。

田中誠貴作 筋引き包丁 両刃 240mm 粉末ハイスR2 割込み ステンレス ダマスカス模様 口金付き アイアンウッド柄 木箱入り
炭化物を多量かつ微細・均一に分散させたステンレス合金材を、
火造り鍛冶職人が炉にて赤めて鍛造し、
最高の強度・耐摩耗性を有するブレードに仕上げました。
柄は超硬質で抗菌・防腐作用を持つアイアンウッドです。

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